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東洋ゴムの免震不適合装置、全国施設で多く使用 「説明ない」募る不信

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東洋ゴムの免震不適合装置、全国施設で多く使用 「説明ない」募る不信

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 各地ではこの日、不適合装置が使われている施設が相次いで判明した。

 神奈川県文化課は、横浜市中区の神奈川芸術劇場(KAAT)に82基が使われていたと発表。県によると、KAATは県とNHK横浜放送局の合同施設で平成23年に開館。同課の担当者は「一般の方が利用する施設。早急に対応してほしい」と訴える。

 このほか、茨城県日立市消防本部庁舎などにも不適合装置が使われていた。

 地域防災にも打撃

 各施設には困惑が広がる。「まだ一切、説明を受けていない」と話すのは、約44億円をかけて改修した県庁本庁舎で設置が判明した高知県の担当者。84基の免震装置のうち72基が不適合で、県は工事元請けの大手ゼネコンなどに瑕疵(かし)補償を求める考えだ。

 本庁舎は南海トラフ巨大地震など有事の際に災害対策本部が置かれるだけに、「東洋ゴムには耐震性、安全性の検証を一刻も早くしていただきたい」と話す。

 建設中の施設では工期の遅れが出そうだ。

 国立病院機構舞鶴医療センター(京都府舞鶴市)では、7月中旬に供用開始の予定だったが「構造計算のやり直しなどを考えると、数カ月は遅れる恐れもある」とセンター幹部。「工期延長となれば、病院利用者や近隣住民に申し訳ない」とため息をついた。

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