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五輪エンブレム、佐野氏は姿見せず…「五輪に水さされた」「オープンな選定を」騒動に困惑広がる

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五輪エンブレム、佐野氏は姿見せず…「五輪に水さされた」「オープンな選定を」騒動に困惑広がる

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 佐野研二郎氏がデザインした東京五輪エンブレムの使用中止が決まったことについて、街行く人からは落胆や今後のデザイン選定に注文の声が上がった。佐野氏の事務所(東京都渋谷区)前には大勢の報道陣が詰めかけたが、事務所の玄関ドアにはブラインドが下ろされて中は静まりかえり、佐野氏本人は姿を現さなかった。

 「五輪はみんなが応援して盛り上げるもの。それに水をさされたようで悲しい…」。こう話すのは、エンブレムの使用中止の方針をニュースで知ったという渋谷区の主婦(37)だ。この主婦はさらに、「『模倣作品』との疑惑が持たれた時点で佐野さん本人が取り下げていれば、こんな騒動にはならなかったのではないか」と疑問を投げかけた。

 都内の病院職員の男性(33)は「これまでの騒動の経緯を見る限り、エンブレムは他のデザインをまねたものと思わざるをえない。『変える』という決断が出て本当に良かった」と強調し、次のデザイン選定について「もっと選定基準を明確にして、オープンな形で決めてほしい」と注文を付けた。

 佐野氏の事務所近くに住居を構えるグラフィックデザイナーの男性(40)は同業者として佐野氏を尊敬してきたが、「今回の騒動は残念の一言。デザインの世界では他の人の作品を見て、自分なりにアレンジすることはある。似ているというだけでこれだけの騒ぎに発展してしまうことには疑問を感じる」と話した。

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