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【熊本地震】下敷きになった東海大生は友人の手を握りしめた

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【熊本地震】下敷きになった東海大生は友人の手を握りしめた

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 同学部1年の中国人留学生、梁嘉玲(りょう・かれい)さん(19)は相次ぐ地震に恐怖を感じ、眠れないまま部屋で友人4人と話をしている最中に、激しい揺れを感じた。「最初に床が抜け、次に天井が落ちてきた」。偶然、こたつのテーブルが支えになり、天井と床の間にスペースができたため、押し潰されずに救出を待つことができた。

 しかし、一緒にいた友人は安否不明のまま。「絶対出られる、絶対助かると思っていたが…怖かった。友達も早く救出されてほしい」と祈った。

 同大農学部4年の女性(22)は、1階の自室のベッドで寝ている最中に地震に遭遇した。起き上がろうとしたが、気づいたときには天井や壁がすぐ目の前に迫っていた。そこで初めて生き埋めになったことを知った。

 残された狭い空間で、前屈みの姿勢を強いられたまま救助を待った。救出の手が差し伸べられたのは午前6時ごろ。「5人くらいの助けを求める声が聞こえた。みんなで『頑張ろう』と大きな声で励まし合いながら耐えていた」。救助隊から渡された毛布に身をつつみ、震える声でこう話すと、救助活動を心配そうな表情で見守った。

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  • 倒壊したアパートの1階から救助される行き埋めとなった東海大学の学生。友人や消防隊員、自衛隊員によって次々と救助されていった=16日午前、熊本県南阿蘇村(早坂洋祐撮影)

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