「攻殻機動隊」などアニメの世界を現実化するプロジェクト続々
更新造形を行っている浅草ギ研は、Adawarpとの協業で、遠隔地にいる義体を動かし現地の情報を得られるようにする「テレポテーションデコット」を提案していた。VRヘッドマウントディスプレイを着けた人が顔を動かすと、離れた場所にある人形の顔が同じように動く。3Dプリンターを使って遠隔地に自分のコピーを作り出し、自分と接続して行動させたり、情報を集めたりする遠隔操作義体が作れそうな技術だ。
こうした「攻殻×コンテスト」で最優秀賞を受賞したのは、横浜市立大学小島伸彦研究室が提案した、全身をサイボーグ化した場合に必要となる人工臓器を作り出すためのアイデア。すべて機械にすれば東京ドームくらい巨大になる人間の肝機能の再現が、バイオテクノロジーを取り入れることで、人間よりもコンパクトなサイズの肝臓で可能になるという。サイボーグの開発には必須の技術と言える。
「攻殻×ハッカソン」の部門では、Shiftによる「空圧式人工筋肉身体防御スーツCyber Protection Suit」が最優秀賞を獲得。人工筋肉を使った生体防御スーツで、装着した人が体に力を入れると、センサーがキャッチしてタンクからエアが送り込まれ、表面に並べられた人工筋肉を固くし、外部からの衝撃を吸収・拡散させる。テロリストなどを相手に戦う「攻殻機動隊」に最適の技術だ。



