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宇宙ごみ、電線で落とせ…種子島打ち上げの無人補給機使い JAXA秋にも実験

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宇宙ごみ、電線で落とせ…種子島打ち上げの無人補給機使い JAXA秋にも実験

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 磁場の中で電流が流れると物体が動く性質を利用。地球を取り巻く磁場の中で、エンドマスに進行方向とは逆向きの力が働いて、落下につながるかどうかを検証する。

 今回は実際の宇宙ごみを対象としない。実験終了後、補給機は電線を切り離して大気圏に突入して燃え尽きる。

 寿命が切れた人工衛星やロケットの残骸などの宇宙ごみは地球の周回軌道上を秒速7キロの高速で飛び、小さな破片でも船外活動中の飛行士や衛星に衝突すれば致命的となる。

 今回の実験が成功すれば、宇宙ごみ除去用の小型衛星をH2AやH2Bロケットに相乗りさせ、小型衛星を宇宙ごみに近づけて電線を取り付ける方法が検討されている。燃料や大きな電力を使わない省エネ技術という。

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