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【視点】日本人としての意識、誇り取り戻せ 産経新聞社正論調査室・工藤均

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【視点】日本人としての意識、誇り取り戻せ 産経新聞社正論調査室・工藤均

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 ただ、4番まであった「蛍の光」は戦後、2番までしか歌われなくなった。「ひとつにつくせ、くにのため」(3番)、「ちしまのおくも、おきなわも、やしま(日本国)のうちの まもりなり」(4番)などの歌詞が「平和国家の唱歌」にふさわしくないという判断があった。侵略して領土を拡大した歌詞とされたり、沖縄を国防の要衝と位置づける国の意思が反映されたりするなど軍事色が濃いとされ、GHQ(連合国軍総司令部)の指導もあり、とくに教育現場では敬遠され、歌われなくなったという。

 当時の理由は今もなお、ふさわしいものなのだろうか。「ひとつにつくせ、くにのため」こそ日本人が一つになって国に尽くしたいというのが本来の意味。現代にも伝えていい日本人としての意識や誇りにつながる。とくに、3番と4番を知って初めてこの歌の意味するところが分かる。国を愛し、国を守るということが戦後教育の中で失われ、今日の領土問題への関心の薄さにつながってはいないだろうか。

 小学校高学年になると必ず、教師から歌唱指導を受けた。この連綿とした学校教育の歴史は、日本の近代化にも少なからず影響を与えてきた。「美しい日本人の心を育てる教育」を推進する民間人による全国組織「全国教育問題協議会」の山本豊・常務理事兼事務局長は「日本人の心を育む意味でもせめて、こういう歌があることぐらいはしっかりと教えてほしい」と話す。

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