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東京五輪にエコな聖火を 水素活用CO2ゼロ、エネルギー業界が提案

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東京五輪にエコな聖火を 水素活用CO2ゼロ、エネルギー業界が提案

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 2020年東京五輪・パラリンピックの聖火に、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を活用するよう、エネルギー業界が提案している。環境保全につながるだけでなく、水素燃料の炎にさまざまな金属を加えて赤、黄、緑などカラフルな炎による新しいタイプの聖火をアピールできる。日本は水素が燃料の燃料電池車(FCV)など関連技術の開発が先行。「環境にやさしい水素の技術を世界にPRする」(エネルギー会社首脳)考えだ。

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 岩谷産業や日本石油(現JXTGホールディングス=HD)がLP(液化石油)ガスを提供した1964年東京五輪をはじめ、これまでの聖火の燃料には、LPガスや都市ガスが使われることが多く、CO2排出が伴った。水素燃料は、CO2の排出量がゼロになり、環境への配慮も強調できる。

 聖火の炎そのものの進化も目指す。金属を加えることで炎の色が変わる「炎色反応」を応用する。水素の炎は通常無色だが、銅を加えると青緑色、ナトリウムだと黄色、セシウムだと青紫色になる。こうした化学反応を生かせば、カラフルな聖火が実現できる。

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