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「日本の島から発信した物語」 湊かなえさん米エドガー賞候補に

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「日本の島から発信した物語」 湊かなえさん米エドガー賞候補に

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 米ミステリー作家協会は、エドガー賞の最優秀ペーパーバック・オリジナル賞の候補6作の一つに、湊かなえさん(45)の「贖罪」を選んだ。選考結果は4月26日発表。

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 エドガー賞は米ミステリー界で最も権威のある賞。湊さんはペーパーバックが対象の部門で候補に選ばれた。長編部門では2004年に桐野夏生さん(66)の「OUT」が、12年に東野圭吾さん(59)の「容疑者xの献身」が候補になったが、いずれも受賞を逃した。

 湊さんは広島県生まれ、兵庫県の淡路島在住。デビュー作「告白」で平成21年本屋大賞を受賞。同作は映画化もされ、ベストセラーとなった。21年に東京創元社から出版された「贖罪」は、静かな田舎町で殺人事件が起き、被害者の少女と一緒にいた4人の少女に降りかかる悲劇の連鎖を描いた長編ミステリー。24年に双葉社が文庫を出版、文庫の発行部数は81万部。

 湊さんは双葉社を通じ、「大きな賞にノミネートしていただけたことに、感動と興奮を抑えることができません。淡路島という日本の小さな島から発信した物語が、海を越えてアメリカの人たちに受け入れられたことを、光栄に思います。物語に国境なし!」とするコメントを出した。

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