森友問題の佐川氏が注目されたのは「身長」だけ? 本筋と違うところが悪目立ちする謝罪
更新《無能すぎて呆れられ会見》
着物着付けや販売、レンタルを行う「はれのひ」が2018年の成人式で新成人を前にとんずら。当日に店舗を閉鎖した。一部営業し、必死にサービスを提供した店もあったが社長の篠崎洋一郎氏は雲隠れ。成人式の18日後にようやく会見をした。だが、用意されたペーパーを棒読みするだけで、「逃げていたのではありませんか?」という質問に「逃げていません」と言う始末。おい、逃げてただろ。
おどおどし、社長としての威厳が感じられない会見と「いいパパ」役が多い俳優・大地康雄似のその姿から、記者にしてもポカーンと呆れ果ててしまうような会見になった。その後、篠崎氏は記者団を連れて2時間の「徘徊」をし、その間なぜか笑顔を見せる場面もあり、これまた呆れられた。
◆史上最強の謝罪会見は真似するな?
上記の謝罪はあまりにも「特徴があり過ぎた」謝罪であり、長期に渡って人々の記憶に残り続けてしまう。その一方、DeNAキュレーションメディア問題や元衆議院議員の宮崎謙介氏不倫問題における謝罪会見は淡々としたものかつ、ブレることなく謝罪を続けただけに「謝罪をしたイメージ」だけが残り、その他のどうでもいい(ただし印象的)なサイドストーリーが記憶に残らない。こうした謝罪を心掛けるべきだ。
ただし、史上最強の謝罪会見といえば、1990年、ハワイのホノルル空港でコカイン1.75グラムと大麻9.75グラムを持っていたところ逮捕された俳優・勝新太郎だろう。これらはパンツに入っていたのだが、「入れちゃったものだからしょうがないじゃん」と言った挙句「なんで入れたかって? ズボンに入れたら落っこちちゃうもんね。今後、こういうことが起きた時には、パンツはもうはかないほうがいいんだね」と言い切った。
まったく関係のない余計なことだらけの会見ではあったものの、勝新ほどのキャラと実績があれば、これが許されてしまうという稀有な例である。凡人は決して真似をしてはいけない。DeNAや宮崎氏を参考にすべきである。
【プロフィル】中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
ネットニュース編集者
PRプランナー
1973年東京都生まれ。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『謝罪大国ニッポン』『バカざんまい』など多数。
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【ニッポンの謝罪道】はネットニュース編集者の中川淳一郎さんが、話題を呼んだ謝罪会見や企業の謝罪文などを「日本の謝罪道」に基づき評論するコラムです。更新は原則第4水曜日。
