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【平成という時代 アイドル社会学(1)】アニメが現実とシンクロ 理想のヒロインへ

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【平成という時代 アイドル社会学(1)】アニメが現実とシンクロ 理想のヒロインへ

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 オレンジ、水色、ピンクなど無数のペンライトと歓声が飛び交い、むせかえるような熱気に包まれた。ステージには、レースにフリル、花飾りの衣装もまぶしい9人の女の子たち。歌って跳びはね、熱い視線を一身に集める。

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 彼女たちは、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の劇中に登場する高校生のスクールアイドルグループ「Aqours(アクア)」の声優だ。実際にその役になりきって昨秋、東京ドームで2日間、パフォーマンスを披露した。チケット発売後、一瞬にして完売。動員数は10万人以上にのぼった。

 「今や、歌って踊れてルックスも良くなければ声優になれない。声優のアイドル化は、最先端の一つだろう」。文芸評論家で「教養としての10年代アニメ」の著者、町口哲生さんはこう解説する。

 昨夏、アクアは米国・ロサンゼルスで単独ライブも行った。昨年末のNHK紅白歌合戦にも特別出演した。「世界で人気の現代日本の文化を紹介するコーナーに欠かせない」(NHK広報部)と、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 アイドルとは、「偶像」の意味。江戸川大学の西条昇教授(アイドル論)は「昭和以降、映画やテレビとともに発展し、メディアの影響を大きく受けてきた」と話す。

 吉永小百合は神秘的にスクリーンに映り、偶像性を増した。テレビが普及した昭和40年代には天地真理や南沙織、麻丘めぐみ、「花の中三トリオ」と続々と登場。「桜田淳子が明るい正統派なら山口百恵は無表情でクール、パワフルな歌でかわいいだけでないアイドル像も築き、中森明菜らにつながった」という。

 アイドルの黄金期が続いたが、昭和から平成にかけて「ザ・ベストテン」など歌番組が続々と終了。アイドルも「冬の時代」を迎える。

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