【江藤詩文の世界鉄道旅】和諧長城号(2)鉄道旅の楽しみは“買い食い”と“アツアツのお茶”
更新制服を着用した、白髪混じりの車掌が姿を見せると、周りの乗客はごそごそときっぷを取り出しはじめた。私が乗車したのは二等車の5号車。二等車は通路を挟んで2席と3席が配置されている。真ん中よりやや後ろよりの3席並びの真ん中になんとか滑り込んだ。
何となく肌寒くてコートを着込んだまま、雪景色の車窓を眺めて検札を待つ。どこの国へ行っても、日本の新幹線のように手早くスムーズにはいかないものだ。が、それにしてもえらく時間がかかっているではないか。
様子を伺いたくて首を伸ばすと、車掌は車内販売のワゴンを押しながら、乗車券を確認している。というか、見ている限り全員が何かを買っている。あとで自分に番になって誤解だとわかるのだが、そのときは





