映画「仮面ライダー1号」 藤岡弘、が43年ぶり主演 「僕自身ビックリ」
更新一方で、「45年前の私を見たかつての子供たち、私を追い続けてきた人を失望させてはいけない」という思いを持ち、プレッシャーにも襲われた。最初の「仮面ライダー」世代である今の大人たちが、かつて1号や2号について感じた格好良さや憧憬(しょうけい)を失わせてはならないという思いが、「失望させてしまえば、ライダー45年の歴史が終わる。仲間や関係者を裏切ってしまったら」との責任感につながった。
「今の姿を見て『なあんだ』と思われたら何もかもが吹っ飛ぶ。夜も眠れないほど」だった。そうした不安を振り切るため、筋トレなどに励み、戦闘モードへの切り替えを図ったという。
今回のライダーの見た目は、昭和当時のそれとは大きく異なる。25歳だった当時には72キロだった藤岡の体重が、今は84キロに。貫禄を増した体格を反映したムキムキボディの1号となっている。「背負ってきた歴史かな」と藤岡は笑った。


