再生医療で歯周病を治す 自分の幹細胞が歯茎や骨を再生 阪大歯学部病院
更新全身に悪影響
歯周病は、歯垢(しこう)に含まれる細菌が引き起こす炎症で、歯茎や歯槽骨などの歯周組織を溶かし歯周ポケットと呼ばれる隙間をつくる。そのため、歯がぐらついて抜けたり、歯茎がうんだり、出血したりする。最近では、歯周病は口の中だけでなく、糖尿病や動脈硬化など全身の疾患に悪影響を及ぼすことも指摘されており、生活習慣病の一つとされている。
村上教授らの治療法では、まず、患者の腹部の脂肪を採取し、骨や筋肉などに変化する性質がある幹細胞を採り出し培養する。この幹細胞を歯周組織が失われた部分に移植。幹細胞は時間をかけて骨や歯茎の細胞に変化する。「移植した幹細胞は、骨の再生を促すタンパク質を分泌しており、歯槽骨の形成を助ける」と竹立匡秀(たけだち・まさひで)助教は説明する。


