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「現代における紫外線の脅威とその最新対策」セミナー

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「現代における紫外線の脅威とその最新対策」セミナー

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 □再生未来クリニック神戸 院長・市橋正光氏

 ■年齢とともに肌の修復機能が低下

 一方、外からの予防だけでなく、入ってくる光を体内で減らす方法にも注目しているという。

 川島氏とともに光老化研究の第一人者である再生未来クリニック神戸院長の市橋正光氏は、紫外線が肌にダメージを与えるメカニズムを解説した。紫外線は、皮膚細胞のDNAを大きく損傷する。日焼けで皮膚が赤くなるのは、炎症(紅斑反応)が生じた結果であり、シミや皮膚がんへの第一歩となる最初の危険信号であるという。また、幼少期から青年期までの紫外線障害は肌に蓄積され、さらに大人になってから蓄積された紫外線障害が一定量を超えると、光老化や皮膚障害を発症。年齢とともに肌の修復機能も低下することからシミやシワ、皮膚がんの発症率も高まるリスクがある。必要以上に紫外線を浴びず、紫外線障害を肌に蓄積させないことが大切だという。

 紫外線対策には、日傘やサングラス、UVクリームなど、外側からのケアが一般的には知られているが、市橋氏は、体の内部からの対策を含めたダブルケアの可能性に着目。臨床研究「コラーゲンペプチドおよびミルクセラミド入りヨーグルトの長期連用による皮膚ダメージ抑制効果の予備検討」の成果を発表した。

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 ■コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトで肌の赤みや色素沈着を抑制

 「20年ほど前から、コラーゲンを飲むと皮膚が若返るというような報告はあったが、サイエンスとして証明されたデータがあまりなかった。それから徐々に、飲んだコラーゲンが代謝されてペプチドになり、それが細胞を刺激して老化現象や炎症を抑えることが分かってきた。コラーゲンだけでなく、皮膚の保湿成分として重要なセラミドも含んだ食品であるという点にも注目し、研究を始めた」と、着目した背景について市橋氏は語る。

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  • 川島眞氏
  • 市橋正光氏
  • 菅山かおるさん(左)と坂口佳穂さん

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