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【局アナnet】「歴博」で昭和ノスタルジーと熱を 小田恵子

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【局アナnet】「歴博」で昭和ノスタルジーと熱を 小田恵子

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 テレビなどでしか見る機会のない戦後高度成長期の生活。千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館(通称・歴博)にその時代を象徴する展示があります。1962年に東京23区内初のマンモス団地として建設された北区の赤羽台団地の1室を実物大で再現したものです。

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 想定は夫婦と子供1~2人という家族の一時的な住居で1戸の平均面積は約40m2。6畳、4畳半にダイニングキッチンの2DKが標準的でした。便利な電化生活を実現した団地暮らしは庶民のあこがれで入居は抽選待ち、「団地族」という言葉を生みました。

 ただ、今見ると何もかもコンパクト。背の高い人なら頭をぶつけそうな低い玄関ドアを入ると、右手に小ぶりの風呂や水洗トイレ、左手には、こちらも小さめのダイニングキッチン。1ドア冷蔵庫や電気釜、テーブルには魔法瓶と家族分の箸立て。 「当時の家電・調度品集めが大変で、特に一槽式洗濯機は展示が完成する数日前にやっと手に入った」と同館の関沢まゆみ教授。1930~70年代を再現した展示もあります。ノスタルジーとともに、昭和という時代のエネルギーを感じる「オトナの社会科見学」はいかが?

<プロフィル>

 おだ・けいこ 山陽放送アナウンサー、ディレクターを経て現在は局アナnet代表。

 局アナnetは日本最大級の局アナ経験者ネットワーク。運営するLocal Topics Japan(http://lt-j.com/)では全国の地方の観光情報を日本語、英語と動画で紹介しています。コラム関連動画もごらんになれます。

このニュースのフォト

  • 高度成長期の日本住宅公団団地を実物大で再現したダイニングキッチン=国立歴史民俗博物館第6展示室
  • 一槽式洗濯機と1960年代当時人気だった洗剤=国立歴史民俗博物館第6展示室
  • 実物大で再現された高度成長期の日本住宅公団団地に設置されていた風呂=国立歴史民俗博物館第6展示室

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