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専門医に聞くアルコールの科学 “飲むほど酒に強くなる”という常識のウソ(前編)

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専門医に聞くアルコールの科学 “飲むほど酒に強くなる”という常識のウソ(前編)

配信元:PRESIDENT Online 更新

 --それでは「酒に強くなった」という人は、なぜ飲めるようになったのでしょうか。

<< 下に続く >>

 1.の「弱い+弱い」の人はどうやっても無理ですが、2.の「弱い+強い」タイプでは3つの理由が考えられます。

 1つ目は、ALDH2以外の、遺伝に左右されない酵素が強くなった可能性があること。アルコールの代謝には、カタラーゼとかミクロソームエタノール酸化系(MEOS)酵素群といった分解酵素があって、その酵素の働きは遺伝に左右されないので、飲んでいくうちにそちらが多少強くなったのではないか。

 2つ目は、アセトアルデヒドに慣れたということ。頭痛、吐き気、眠気といった不快感が出るアセトアルデヒドには、気分を大きくしたり幸せな気持ちにしたりする作用もあります。飲んでいくうちに体が不快に慣れ、幸福感を求めて飲むようになる人もいるでしょう。

 3つ目は、アセトアルデヒドの分解よりも前の段階の要因です。最初に体内に入ったアルコールはADH(アルコール脱水素酵素)によってアセトアルデヒドに分解されます。飲んだ翌日まで酒臭い人っているでしょう? そういう人は、酒に強くてもアルコールの分解が遅い人なんです。アルコールの分解が遅いと、アルコールから産生されるアセトアルデヒドの量が少なくなり、そのことで飲めてしまう人がいる可能性も考えられます。

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  • 写真=iStock.com/kuppa_rock(PRESIDENT Onlineより)

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