「無敗のバットマン」モデルの難点
このやり方を早速取りいれるのはどうだろう? とても簡単だ。私たちはともすれば失敗を恐れすぎる。しかし失敗を避けようとすることに、それほど意味があるだろうか?
この質問に答えるために、ほかにも幼稚園生が日ごろ考えていることを調べてみる必要がある。
例えば彼らは、バットマンになりたいと考えている。バットマンになるのはもちろん簡単ではない。まず、武術の過酷な訓練を受けなければならない。しかし、成功との関連でもっとはるかに面白い質問はこれだ。
「どうすればバットマンであり続けられるのか」
実はこれが、なぜ私たちは失敗をとても恐れるのかという疑問に答えてくれる。
バットマンは、最も頻繁に引き合いにだされるスーパーヒーローの一人だ。バットマンは超能力を持たないふつうの人間だ。億万長者で、目新しい道具のコレクションを持っていることはたしかに強みだが、それがバットマンであり続ける、すなわち「1度として負けられない」という最大の難問の解決になるわけではない。
プロボクサーで30勝1敗といえば凄い記録だが、バットマンのように相手が闇の戦士の場合には、その1敗が死を意味する。ゴッサムシティの悪党たちは、レフェリーが止めに入ることなど許さない。だから、バットマンであり続けるには、ただの1度も負けられない。失敗は許されないのだ。