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叱られていない子は「本番に弱い」 「褒めて伸ばす」ブームで子が潰れる

 ▼本番に強い子は「褒めて伸びる子」ではない

 では、聞きわけの悪い子はどうか。

 わが子が、調子に乗ってふざけやすいタイプや、うっかりミスが多いタイプだと、何かと叱ったり小言を言ったりすることがあるだろう。そういう親が育児本などを読んで「褒めて伸ばさなきゃ」と思って叱るのを我慢すると、ますます野放し状態になる。それでは結局、どこかで親も爆発して、親子間のバトルが過激になるだけだ。

 中学受験生を指導していて、「偏差値50未満の子が偏差値65の駒場東邦に受かった」「偏差値30台の子が偏差値50以上の明大中野に受かった」といった逆転劇を毎年目にする。

 このように土壇場で「逆転できる子」の多くは、「本番に強いタイプ」だ。そして、実を言うとこのタイプは「褒めて伸びる」子ではない。むしろ逆に、いつも親が手を焼き、塾でも何度も同じことを注意されてもなかなか改善されないタイプの子なのだ。

 繰り返し叱っているのにまた同じことを繰り返してしまう、その時は反省しているけれど気づいたらどこ吹く風--。問題児ではある。

 しかし、長い目で見ると、彼らはどこか肝が据わっていて、タフなメンタリティーの持ち主であることも多いのである。もし、「わが子を褒めたいけれど、つい叱ってしまう」状況にあるとすれば、保護者は気にせず自然体で叱ってもいいと私は考える。

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