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買ったのは1軒、でも払うお金は2軒分…4000万物件に8000万払った50代の末路

 ▼30歳、頭金800万円で3500万円のローンを組んだ「結末」

 そうしたバブル期に住宅ローンを組んで、4000万~5000万円のマイホームを購入した人はかなりいる。そのひとり、1990年に住宅ローンを組んだ千葉県在住のAさん(当時30歳、現在58歳)の事例で試算してみよう。物件価格は4300万円の一戸建て。頭金は800万円で住宅金融公庫(現「住宅金融支援機構」)から3500万円を35年ローンで借りた。金利は当初5.5%、11年目以降7%(元利均等返済、ボーナス払いなし)。

 ●条件設定

 ・Aさん(当時30歳)

 ・年収:700万円

 ・物件価格:4300万円

 ・自己資金:800万円

 ・借入額:3500万円(住宅金融公庫融資)

 ・金利:5.5%(11年目以降7%)/元利均等返済/ボーナス払いなし

 ・返済期間:35年

 上記の条件で住宅ローンを組んだAさんが、これまで28年間、住宅ローン(金利)の見直しを一度もせず、今後も見直さない場合、総返済額はなんと8745万円にのぼる。

 購入した物件の価格は4300万円だから、もうひとつ家が買えるだけの金額を返済してきたことになる。ちなみに、もし最初から金利2.5%(全期間固定金利型)で借りることができた場合は、総返済額は約5255万円。その差は約3500万円にもなる。借りる額が大きいだけに、その差もふくらむことがおわかりいただけるだろう。

 さらに悩ましいのは、現時点でのAさんの住宅ローンがまだ約1600万円も残っていることだ。返済完了まで、あと9年近くあるのである。売ろうとしても、最近は「駅近」の物件が増えているから、駅から遠くて古い戸建ては買い手がつかない。

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