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【リーマン危機10年(1)】格差続く日本経済 幸福とは、変化した価値観

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【リーマン危機10年(1)】格差続く日本経済 幸福とは、変化した価値観

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 好景気実感乏しく

 ただ、好景気の実感の乏しさを指摘する声は少なくない。東京都内在住の高田大輝(20)=仮名=もその一人。母子家庭で育った高田は家庭の事情で中学のころから大学進学を諦め、手に職を付けるため工業高校への進学を選んだ。

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 高校時代の成績はトップクラス。卒業後は希望通り、建設現場で施工管理を行う会社に就職した。ただ、月100時間を超える残業と250万円にも満たない年収に、将来を悲観し今年6月に2年間勤めた会社を辞めた。

 「やりたい仕事のはずだったんですが、きつすぎて…ブラック企業だったんですかね」。あどけなさの残る顔には、悔しさがにじむ。

 17年に総務省が行った調査によると、非正規労働者の数は2133万人と過去最多で、全雇用者(役員などを除く)の約4割を占める。年越し派遣村の元村長で、法政大教授の湯浅誠は「正社員と非正規との格差は根強く、リーマンのような事態になれば再び雇用の調整弁となるリスクは残る」と警戒する。

 最小限の生活

 リーマンは人々の価値観も変えた。米ウォール街で働く富裕層を尻目に、世界中に「ミニマリスト」と呼ばれる人が誕生した。最小限を意味する「ミニマム」から派生した造語で、最小限のものだけで生活する人のことを指す。

 千葉県松戸市に住むシステムエンジニア、三村京介(33)=仮名=もミニマリストだ。小さなテーブルと冷蔵庫など、最低限のものだけが置かれた部屋に暮らし、生活費は家賃を入れても月10万円未満。「月10万ならどんな仕事でも稼げる。そう考えると気が楽になり、仕事のストレスからも解放された」と語る。

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