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【ゆうゆうLife】広がる自費のリハビリ 患者、保険の制限に不満

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【ゆうゆうLife】広がる自費のリハビリ 患者、保険の制限に不満

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選択肢教えて

 静岡県三島市の佐野妙子さん(72)は、千葉県内に住む娘の家に身を寄せて今年3月から通算3カ月余り、千葉県内の同社のセンターに通った。

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 昨年、脳梗塞で入院後、転倒して骨折し再び入院。病院でリハビリを受けたが、まひした左半身より右半身の機能強化が中心で、1日3時間と時間も限られていた。退院後に通った介護保険のリハビリも短時間で、回復状態に不満が残った。

 「ここは左半身もやってくれて、左手でボタンも押せるようになった」と佐野さん。要介護度は2から1に改善した。

 「よくなりたい気持ちが強かったので、費用がかかってもやりたかった。保険外でもこういう選択肢があることを、病院や介護施設は教えてほしい」と訴える。

 保険外リハビリが台頭する背景には、国が医療費の増加を抑えようと、医療保険が適用されるリハビリ期間を制限する一方、脳梗塞などを患う人が高齢化で増えてきたことがある。脳血管疾患の場合、国が定める標準期間は180日まで。介護保険では集団リハビリが中心で、機能の改善よりも維持が目的であることが多いため、不満を感じる人が出てくる格好だ。

 今年2月にはトヨタグループの「豊通オールライフ」も都内で施設をオープン。医療・介護を成長産業にしたい政府は、今年6月に閣議決定した成長戦略に保険外サービスの活用を盛り込み、推進へ旗を振る。

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  • 石川誠医師

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