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「いだてん」で観光振興 東京・文京区、主人公・金栗四三「青春の地」PR作戦

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 スタンプラリーや出演者トークショー

 今年のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公の一人であるマラソン選手、金栗四三(かなくり・しそう)が青春時代を過ごした文京区で、ゆかりの地をPRするプロジェクトが始まった。金栗が通学で走ったとされるコース周辺のスタンプラリーやドラマに出演する俳優らのトークショーなどを通じて、同区は2020年東京五輪・パラリンピックに向けた機運醸成と観光振興を目指す。(吉沢智美)

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 「いだてん」は五輪がテーマ。日本が1912年ストックホルム大会に初参加する経緯から、64(昭和39)年東京大会を実現させるまでを描く。日本人で初めて五輪に参加した金栗が前半の主人公。

 「日本マラソンの父」と称され、箱根駅伝を創設した金栗は熊本県玉名郡春富村(現・和水町(なごみまち))出身。現在の文京区に設立された東京高等師範学校(現・筑波大)に進学し、寄宿舎のあった湯島聖堂(同区湯島)周辺から毎日走って通学していた。また、金栗がストックホルム大会で使用したマラソン足袋(たび)を開発した足袋店「播磨屋」も同区大塚にあった。

 青春時代を象徴するゆかりの地が多くあることから、同区は「金栗四三を育んだ青春の地」として今年から本格的にプロジェクトを開始した。

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  • 旧東京高等師範学校までの通学路にある播磨坂。当時、金栗四三はこの付近を走って通学していたのか(文京区提供)
  • 文京区で青春時代を過ごした金栗四三(熊本県玉名市提供)

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