フィンテック群雄割拠~潮流を読む

米国発で多彩なプレーヤーが競い合う 日本独自のフィンテックも

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 「フィンテック」と一言で言ってもその守備範囲は幅広くあります。多種多様なプレイヤーが競い合っている。「フィンテックをどう理解するか?」は、ビジネスマンにとっては重要なことになっていくのでしょう。生活者として便利さを楽しむという観点からも、ビジネスの次代を見極めるという観点からも、フィンテックが僕たちの未来にもたらすものは多いはずですから。

 フィンテックとひと言で言っても…?

 ただし、フィンテックのプレイヤーを紹介すると言っても、その範囲が広すぎるため、ここではその一部、触りの紹介になってしまうと思います。それぞれのサービスはまた回を追って紹介させてもらいますので、ここではひとまず全体像を掴んでもらうつもりで書いてみます。

 最初に、フィンテックのその広範さを一望してみるという意味を込めて、どんなカテゴリーが存在するかを列挙してみましょう。まずは、ざっと眺めて見てください。

 これらのカテゴリー名を見ても、今ひとつどんなサービスをやっている会社か、ピンと来ないものもあるかもしれませんが、一望してもらったことで「これだけ広範なのか!」ということは感じてもらえたはずです。

 お金はどこに集まっているのか? 

 これだけ幅広いさまざまな領域があると、逆にフィンテックの全体像は見えずらくなってしまうのかもしれません。これら多様なジャンルの中で、無数のプレイヤーがどう社会へと出てくるのか? これは最終的には神のみぞ知るお話です。僕が偉そうに個別の名前を挙げて未来を占うことはできません。ただ、日本のフィンテック企業の濃淡を知るための1つとしては、フィンテックベンチャー企業の「資金調達額」を見てみるという方法はある。これをすると、浮かび上がってくるものがあると思うのです。

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