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欧米目線で「体験」PR 神戸観光局

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 滞在日数が長く、経済効果も大きいとされる欧米からの旅行客を呼び込もうと、神戸観光局は欧米目線で神戸の魅力を伝える観光PR動画を制作した。SNS(会員制交流サイト)や動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開。欧米からの旅行客は旅行先での文化体験を重視するといい、担当者は「『神戸でこんなことをしたい』と思ってもらえれば」と期待を寄せている。(西山瑞穂)

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 平成29年末に発足した神戸観光局は、欧米と豪州をインバウンド(訪日外国人客)誘致の「戦略マーケット」に定めている。同年に海外から市を訪れた観光客134万人のうち、欧米と豪州からは約7%の10万人にとどまるが、東京五輪が開催される来年には3倍の30万人を目指している。

 そこで、同局が力を入れているのがSNSの「フェイスブック」を通じた発信だ。神戸ビーフや有馬温泉、紅葉など外国人受けする動画や写真を投稿することで、英語版フェイスブックのフォロワーは1年間で約4倍に増え、10万人を突破。この数は同局の日本語版(1・2万人)だけでなく、英語版の大阪市(5・7万人)や横浜市(2・2万人)をも大きく上回る。

 さらに発信力を強化するため、「もっとターゲットに響くものを」と企画されたのが今回の動画。委託先の業者は、インターネット調査で欧米豪の509人に神戸で体験したいことを聞いた上でテーマを決め、撮影や編集もドイツ人と英国人スタッフが担当した。

 神戸ビーフなどの“定番”だけでなく、六甲山のススキなど外国人向けならではのテーマも選ばれており、30秒の短編を40本、複数の短編を1分40秒にまとめた長編4本が完成した。英語版フェイスブックやユーチューブなどで順次公開している。

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  • 神戸観光局が制作した動画の一場面。神戸ビーフの鉄板焼きをドイツ人モデルが楽しむ様子を映している(神戸観光局提供)

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