入れ替わり立ち替わり 世界中から生徒が訪れる
こういった想いから9月に開校する科学に特化した教育・研究機関、Manai Institute of Science and Technology(=マナイ)では、生徒が他の場所に所属しながらマナイにも所属し、研究し学びを得られる仕組みを設計している。「Migratory Scholar(仮称)」という生徒区分を設け、季節によって移動する渡り鳥のように、各生徒の都合や研究内容に応じて一定期間マナイに所属する仕組みだ。ある生徒は各季節休みを利用し、年間合計3カ月間マナイで研究する。また、ある生徒は所属している学校を休学し1年間マナイで研究する。今後は国内外の既存の高校との提携を拡充し、マナイでの学習を所属する学校の単位として認定できるよう計画している。
世界中から科学研究に没頭したい生徒が、道場破りのように入れ替わり立ち替わりマナイを訪れ学び、切磋琢磨し、また世界中に散らばる。この想い、そしてそれを具現化する仕組みに多くの人に賛同して欲しいと願っている。
【教育、もうやめませんか】は、サイエンスに特化したインターナショナルスクールの代表であり、経営コンサルタントの経歴をもつ野村竜一さんが、自身の理想の学校づくりや学習塾経営を通して培った経験を紹介し、新しい学びの形を提案する連載コラムです。毎月第2木曜日掲載。