趣味・レジャー

タピオカバブル崩壊間近? 有力チェーン「ゴンチャ」が荒波乗り越える条件

 外食チェーンやコンビニでも

 喫茶、ハンバーガー、ファミレス、回転寿司、焼肉などのチェーン店でもタピオカを出す店が増えている。

 タピオカを扱った実績のあるチェーンは、販売終了したところを含めて、タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、ミスタードーナツ、プロント、モスバーガー、ロッテリア、ファーストキッチン・ウェンディーズ、フレッシュネスバーガー、クアアイナ、デニーズ、ジョナサン、バーミヤン、ココス、スシロー、はま寿司、かっぱ寿司、牛角などとなっている。

 コンビニでも、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニ・ストップ、ニューデイズといった大手チェーンで、タピオカ入りドリンクの販売実績がある。

 このうち特に本気度を感じるのは、スシローである。スイーツに力を入れ、有名店とコラボしてパンケーキやアップルパイをヒットさせたスシローでは、初の海外コラボとして台湾の「シェアティー」と提携。7月19日から期間限定で「光るゴールデンタピオカミルクティー」を発売した。シェアティーは1992年に創業、世界18カ国に500店以上を展開し、年間1億杯が飲まれている。

 このタピオカドリンクは、下からライトを当てると黄金色にタピオカが光るのが特徴。スマホのライトを使うことが推奨され、インスタ映えが強く意識されている。

 原宿をはじめ全国に8店(期間限定を含む)を展開し、最長7時間待ちの人気店であるロールアイス専門店「ロールアイスクリームファクトリー」では、ネット動画“歌ってみた”で人気の歌手「96猫(クロネコ)」さんと提携。タピオカをトッピングしたロールアイス2種(ストロベリー、チョコレート)を、8月1日から販売している。デコレートされたアイスにタピオカを乗せることを提案しており、飲料に入れるのとはまた違ったインスタ映えを考案した。

 こうしてみると、最近では「光るタイプ」や「乗せるタイプ」が新しく登場している。タピオカも飽和状態に入りつつあり、単純に飲料に入れるだけでは、顧客が満足感を得られなくなってきているのかもしれない。

 タピオカバブルの大崩壊を乗り越えられるか

 8月13日から9月16日まで、山手線の原宿駅前にある商業施設「jing」内には「東京タピオカランド」なる“タピオカの夢の国”をテーマにした期間限定のテーマパークがオープンしている。頂点に達したタピオカブームがどうなっていくのか。ゴンチャはお茶界のスターバックスとなれるのか。

 格安の業務スーパーに行けば、1杯30円相当の即席タピオカが販売されている。タピオカの原価は安い。なのにタピオカスタンドは、単価500円を取れるおいしい商売。小さなスペースで開業できて資金もかからず、誰でもできそうな趣だ。そのため、粗製乱造が起こっている感がある。

 ゴンチャが今後予想されるタピオカバブルの大崩壊を乗り越えて、国民的ブランドとして定着していけるのか。個人的には店内でもう少しゆっくり座れればと思うのだが、間もなく正念場を迎えるであろう同社の動向を見守りたい。(長浜淳之介)

(ITmedia)

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング