ヘルスケア

ちょいワルじいさん→イケてる取り組み ライブ、旅…居場所作り

 言うは易(やす)しだが、ちょいワルじいさんにとっても、知恵を絞り、意見を出し合い、人を誘うのは大仕事だ。だが、それが元気の源にもなる。2人のちょいワルじいさんは「それが、一番のメリットかもしらんな」と口をそろえる。

 ◆介護にも演技を

 ちょいワルじいさんに協力を惜しまない菅原さんは、老いや認知症をテーマにした劇団「オイ・ボッケ・シ」を主宰。平成30年度の文化庁芸術選奨新人賞を受賞した。介護現場に演劇の手法を取り入れるワークショップも全国で行う。

 介護と芝居には親和性がある。例えば認知症の人の行動が多少奇妙でも、菅原さんは「否定したり、間違いを指摘したりせず、その人が見ている世界を受け入れ、見えない物を見る演技が必要だと思う」と言う。

 認知症の人が「傘」で掃き掃除をしていたら、こう声をかける。

 「ありがとうございます。おかげできれいになりました。新しいほうきを買ってきたので、こちらを試してもらえますか」

 そうすれば、本人は「役に立った。ここには居場所がある」と思う。

 意欲や主体性を尊重した働きかけは心身に有効で、お互いに楽しい。相手がちょいヨワでも、重い認知症でも同じだ。すべての人が最後まで、「わるご(いたずら)」できる、楽しい町づくりを目指している。

     

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング