コミュニケーション不足から不信感を生み、それが積み重なると、事前相談なく突然、理由も告げず「退塾します」となるそうだ。
「親御さんがちょっとでも不安に感じることがあればタイムリーに相談を受けることができるので、親御さんの不安に対して即座に初動対応することができます。その子の問題発生から解決までのプロセスを『見える化』させることにもなり、それを教師間で共用することでより早く対処できます」(同)
また、学習塾が保護者との信頼関係を築くために重要なことに定期面談がある。その面談をより効果的にするためにもコミルは役に立っているという。
「お子さんの塾での状況はお母さまのみが把握しているご家庭が多く、面談へご両親で来られると、コミル導入前までは、お父さまへお子さんの状況や課題を一から説明しないといけないことが多かったのですが、現在は、日頃からコミルでご両親と連絡を取り合い、ご夫妻の間で共有いただけてから面談へ来られるので、実際は『初めまして』なのですが、初めてという感じもなく、すぐ本題へ入っていくことができる不思議な面談になり、面談の質も向上しています。当然ながら退塾防止にも役に立っています」(同)
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学習塾にとっての顧客とは、生徒の保護者である。いくら生徒とのコミュニケーションが取れていても、肝心要のその子の保護者と信頼関係がなければ退塾となってしまうわけだ。明利学舎は、コミルというITツールを活用することで保護者とのコミュニケーションを密にし、信頼関係を構築することに成功しているようだ。
コミルのようなITツールを導入する学習塾は増えている。塾教師は、長時間労働になりがちで、「メンタルヘルス障害を発症し労災認定を受けた」といったニュースも報じられている。
何より、ITの力を活用してバックオフィス業務を効率化して削減できた時間を授業の質向上へ振り分けることができる。また、教師の長時間労働が解消すれば教師の離職防止にもなるだろうから、保護者・生徒と塾・教師にとってウィン-ウィンとなりそうだ。(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))