デキる男は住まいから

Xマスは親子でオモチャを見直すチャンス 「片づけて!」の言葉には注意を

香村薫
香村薫

 どうやってオモチャを片づけるか?

 ここからはオモチャの片づけ方法です。大前提として、「手放したくないと思ったオモチャは絶対に捨てない。分けるだけ!」ということを念押し、子供達に安心感を与えます。また、小学生以上のお子さんの場合は「手放すオモチャはリサイクルに持って行って新しいモノの資金にしよう!」と声がけしておくと意欲が湧いてきますよ。

 (1)まずは全てのオモチャを出します。

 (2)ジャンルに分けます(パズル系、電車系、ままごと系、お絵かき系など)

 (3)ひとつずつ親が手に取り「これはどう?」と聞いていきます。

 「これはいらないよね?」「これは要るでしょ!」という言葉はNGです。親がオモチャに感情移入しないよう発言に注意し、なるべくフラットな(公平な)声がけをしていきましょう。また、このときに子供自身にオモチャを持たせてしまうと遊び始めます。親が持つようにしましょう。また、手放すと決めたオモチャは中身の見えない袋に入れ、子供の気が変わらないようにしましょう。

 (4)毎日のように遊んでいる“超1軍”のオモチャだけを手の届く位置に収納

 超1軍の量が増えてしまう場合は、「親子で全力を出して5分で片づけられるかどうか?」など片づけにかかる時間を想定し、量を調整します。また、超1軍は1ジャンル1つだけ。どれだけパズルが好きな子でも、パズル同士が混ざってしまうと、分けるのに相当な時間をとられてしまうからです。

 (5)2軍のオモチャは子供が勝手に取ることができない場所(押し入れの天袋など)に収納

 「いつでも交換してあげるからね!」と声がけします。

 家の中にオモチャを増やさない努力

 オモチャが増えて困っているというお母さんたちに話を聞いてみると、意外と多いのが「帰省のたびに両親が買ってくれるのを断りにくくて…」というお悩み。特に義両親には奥さんから言いにくいですよね。そこでお父さんの方から「前回もらったオモチャを大切にすることを覚えさせたいからオモチャではなく、みんなで旅行はどう?」などと声がけしてみてはどうでしょうか?

 「オモチャを買い与える」というのは手っ取り早く子供の機嫌を良くする手段。「この手は本当に困った時の最終手段なのに、簡単に使わないでほしい」とお母さんたちは思っています。お父さんが子供の面倒を見るときも気軽にオモチャを買い与えないよう気を付けてくださいね。

香村薫(こうむら・かおる)
香村薫(こうむら・かおる) 片づけの専門家
ライフオーガナイザー
大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ.com」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。

【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら

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