ギリギリまで寝てしまい遅刻する癖は、どうすれば直るのか。商品開発コンサルタントの美崎栄一郎氏は「遅刻する人は『起きるべき時間』の定義を変えるといい。そうすれば慌てることなく、ギリギリの時間まで寝ていられる」と指摘する――。※本稿は、美崎栄一郎『脱ムダ、損、残念!今度こそ、やめる技術』(あさ出版)の一部を再編集したものです。
忘れ物防止は「メモ帳に書く」のがいちばん
「あっ……、あれがない!」
あなたにもありますか? 忘れ物グセ。忘れ物があるかどうか、頭の中だけでチェックしてしまうから、抜けが出てしまうのです。ですから、ポイントは頭を使わないようにすること。
忘れ物を防ぐいちばん簡単な方法は、「チェックリスト」を作ることです。私の場合は、チェックリスト用のメモ帳を作っています。メモ帳はリングタイプの小さいサイズ。項目ごとにページを変えています。
リングノートにしていると、チェックが終わっていないページをいちばん前のページに持ってきたりと自由に動かすことができるので便利です。
メモ帳に書くのには、理由があります。たとえば、私が主催している朝会は、必要なモノがたいてい同じ。そこで、リングタイプにすると、一度書いてしまえばそれを使い回すことができます。書いたモノを見てチェックするのは、考える必要がありませんから速いしラクです。
もちろん、あとから追記することもできます。状況に合わせて、リストをバージョンアップしていけばいいだけ。
リストを見ること自体を忘れてしまう人は、「持ち物確認」を習慣づけてしまいましょう。1日が始まったら、「起きる→顔を洗う→着替える→チェックリスト確認……」を繰り返すのです。
必要具一式を「セット」として常備しておく
それでも難しい人は「ToDoメール」がおすすめです。「やること」「確認する時間」をメールで送信しておけば、その時間にやるべきことをお知らせしてくれます。スマホ用のスケジュール管理のアプリを使っても、同じように時間になったらアラームとともにやるべきタスクを表示してくれます。
リスト以外の工夫としては、「セット」を作るのもいいでしょう。同じシーンで使うモノをセットにして置いておくのです。たとえば、私は「講演用セット」として、MacBookと電源ケーブル、プロジェクター出力用のケーブルを小さなカバンに入れています。ノートパソコンのような大きなモノ以外なら、100円ショップで売っているようなジッパー付きのビニール袋で十分事足りるでしょう。
出張中に持っていく衣類なら、あらかじめ洗濯ネットの中に入れてまとめておきます。セットができていれば、出張先のホテルでも慌てませんし、着替えたあとの衣類を空いた洗濯ネットに入れて持ち帰ればそのまま洗濯もできて便利です。
ギリギリまで寝る人は「起きるべき時間」が違う
いつも、ギリギリまで寝てしまう。そして、朝がバタバタになってしまう。
私もギリギリまで寝ている口ですが、朝、慌てるようなことはありません。
それは「起きるべき時間」の定義が違うからです。