節約家計簿

iDeCo(イデコ)を始めようと思ったとき、何から始めればいいのか

 「老後資金は何でためるのがいいのですか?」と聞かれたときに、まず出てくるのが、iDeCo(個人型確定拠出年金)です。個人が老後資金を有利にためられるように国がバックアップする制度です。普通に預貯金や投資信託に預けることと違うのは、税金の優遇がある点です。まず、毎月の掛け金が全額所得控除となるため、積立期間中は、所得税と住民税が安くなります。次に、運用中の利益を受け取るときに通常かかる約20%の税金がかかりません。さらに、受け取るときにも控除が受けられます。

 このような魅力を知って、iDeCoを始めようと思ったときには、何から始めればいいのでしょうか?

 まず「(1)取扱金融機関を1つ選んで専用の口座をつくる」ことが必要です。金融機関は、取扱商品に投資したいものがあるかどうか、加入者向けのサポート体制は充実しているか、口座管理手数料が安いかなどで選びます。商品の品ぞろえや手数料の面から検討すると、ネット証券がバランスがよいでしょう。

 次に「(2)加入申出書を提出する」という関門があります。ここで滞りがちなので、何とかクリアしましょう。申出書を記入するのに必要なのは、掛け金を引き落とす金融機関の口座の情報と基礎年金番号です。基礎年金番号は、表紙が青色の年金手帳、国民年金保険料の納付書などに記載されているほか、勤務先の担当者、日本年金機構の年金相談窓口、最寄りの年金事務所の窓口で問い合わせられます。

 会社員は「事業主の証明書」をもらわなくてはならないところも滞る原因です。勤務先の担当者に書類の記入と事業所印の押印を頼むだけですが、面倒だと放置していると、いつまでも老後資金をため始められません。勢いでやってしまうのがおすすめです。最後に「(3)運用する金融商品を決めて積み立てを始める」で終了です。(マネーライター 生島典子)

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