ユーロドルは上値に重さ残る可能性
先週のユーロドルは、底堅い推移が続いた後、金曜日には英国の総選挙の結果を受け、一時1ユーロ=1.12米ドル付近まで上昇しましたが、終盤に失速し、1ユーロ=1.11米ドル台前半まで押し戻されています。
OANDAのオープンポジションを見ると、上昇基調が続いたこともあり、含み損を抱えた売りポジションも多いですが、直近では、先週末の下押しで含み損を抱えて苦しくなった買いポジションが増えており、安値を切り下げる動きとなると、これらのポジションの損切りの売りが増え、下落圧力が強まる可能性を見出すことができます。
このため、安値を切り下げる動きとなった場合には、これらの買いポジションの損切りを絡めたさらなる下押しにも、注意が必要となりそうです。
含み損を抱えた買いポジションが増加中
先週のポンドドルは、英国の総選挙の結果を受け、1ポンド=1.35米ドル台まで急騰する動きとなった後に1.33米ドル台まで押し戻される動きとなりました。
OANDAのオープンポジションを見ると、金曜日の終盤にかけての下押しで、含み損を抱えて苦しくなった買いポジションが増えており、安値を切り下げる動きとなると、これらのポジションの損切りの売りが増え、下落基調が強まる可能性を見出すことができそうです。
ただし、短期間で大きな変動となった後ということや、今週は英国でBOEの金融政策委員会、雇用統計、消費者物価指数、国内総生産(GDP)改定値、小売売上などの重要イベントが続くことから、結果次第で不安定な推移が続く可能性があり、読みにくい相場が続きそうです。
〈OANDAのオーダーブック〉
オープンポジションはここに注目
相場を動かす要因の一つは損切り注文といっても過言ではありません。
これ以上損失を増やしたくないトレーダーは保有しているポジションの反対売買を行い、損失を確定させ、市場から退出します。
例えば、価格が下落する局面では、買いポジションの保有者が苦しくなり、損切り注文(決済の売り注文)が出やすくなり、下落圧力が強まる要因となります。
損切り注文は価格の向かう方向と同じ方向へ力が加わる注文となるため、損切り注文が多くでる場面では、短期間に相場が大きく動きやすくなります。
オープンポジションを見ると、どの水準に含み損を抱えたポジションが多いかを視覚的にチェックすることができ、次にどちらに動いた方が、価格の動きが大きくなりそうか(損切り注文が多く出そうか)を予想することができます。
オープンオーダーはここに注目
前述の通り、損切り注文が増えると、一方向への力が強まるため、価格の動きが勢いづくことがあります。
オープンオーダーを見ると、どの水準にどの程度の注文(オーダー)が入っているかを視覚的に素早くチェックすることができます。
損切り注文が多く入っている水準に到達すると、価格が短期的にでも勢いづくことがあるため、注意が必要です。
世界中のトレーダーの相場分析のサマリー?
トレーダーが損切り注文を入れる水準は、通常は、チャートで相場分析を行なった上で、「この水準を超えてしまったら、相場の流れが逆方向に向かう」と考えた水準に入れます。
OANDAのオープンオーダーは、世界中のトレーダーが相場分析を行った結果のサマリーと言っても過言ではありません。
これを見れば、世界中のトレーダーがどの水準に注目し、相場の転換点となると考えたかを簡単にチェックできます。
※逆指値注文:現在の水準よりも不利な水準を指定して行う注文。通常、損切り注文はこの逆指値注文を使います。
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- OANDA Japan株式会社
- 第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
- 一般社団法人 金融先物取引業協会 加入番号1571号
【オーダーブックで読み解く外為市場】はOANDA FXラボ編集部が投資判断の参考として外国為替市場の動向を読み解く連載コラムです。更新は原則毎週火曜日。アーカイブはこちら