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USJへ定期船も 川に囲まれた大阪市大正区、水辺でにぎわい創出へ

 夏にオープンするホテルは、川に浮かぶ台船に2階建て12室を建設する。

 建設地はJR大正駅と京セラドーム(大阪市西区)の中間に位置し、ドームでのイベント開催時には大勢の客が通過する。タグボート大正がオープンすれば、大正区内に滞在してもらうきっかけになりそうだ。

 また船着き場からは、2025(令和7)年の大阪・関西万博の会場となる大阪湾の人工島・夢洲への送迎も計画されている。

■新しいカルチャー

 事業を手がけるリタウン(大阪市)の広報担当者は、「まずは地元の方々に愛される施設を目指す」としつつ、「大正区には新しいカルチャーを作ろうとする感度の高い若者たちが集まってきている。彼らと一緒に街を盛り上げたい」と狙いを語る。

 今回の再開発は川に沿った幅10メートルほどの細長い敷地で行われているが、台船に飲食店の一部やホテルを展開することで、にぎわいを水上まで広げることが特徴だ。河川区域の商業利用は平成23年に規制緩和され、大正区が事業者を募集していた。増水に備えて水位監視などの安全対策をとり、避難場所も確保する。

 総工費は5億5千万~6億円。国土交通省の民間都市再整備事業計画に認定され、補助金が交付されている。年間の集客は75万人、売り上げは初年度で10億円を目指す。

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