ライフ
9億円投入、全党一致で改修着々 次代へバリアフリーが進む「良識の府」
議運委理事会メンバーによる「バリアフリー化推進プロジェクトチーム(PT)」は本会議場演壇へのスロープ設置など14項目の施設整備案をまとめた。共産党議員も加わり、座長を務めた自民党の大家敏志氏は「全党一致でやれた。これができてこそバリアフリーだ」と胸を張った。
トイレ間に合わず
一方、厳しい現実もある。参院は3階トイレを大型の車いす利用者でも使用できる多目的トイレに改修しようとしたが、国会開会中は土日しか工事ができない条件の下、業者が見つからなかった。参院事務局は「国会という古い建物の条件もあるが、できるだけ早くやりたい」と説明する。PTは「世界一開かれた参院を目指す」と宣言しているが、実効性のある取り組みが求められている。(今仲信博)