乗るログ

CR-Vに見た「最高レベルの普通」という価値 謎の“ホンダ天然水”携え山梨へ

SankeiBiz編集部

 最低地上高は200mmを確保している。よほどの悪路でない限り、心に余裕をもって走り続けることができるのだ。トラクションが抜けやすい未舗装路では、初動から最大トルクを発揮するモーター走行が有効であることは、これまでの試乗を通して実感している。滑りやすい上り坂でも軽く踏んでやれば、即座にスッと反応して駆け上がることができる。実際、山形の雪道や特設のラフロードでたびたびその強みを体験している。

 広くて堅牢な室内空間

 インテリアは広々としており、後席は贅沢なレッグスペースが広がっている。厚みのあるシートは大柄な人でも余裕で受け止めそう。全体的にスケールの大きさを感じさせる空間作りからは、海外市場を強く意識していることが窺える。ただし、居住空間にスペースを割いたためか、荷室はやや奥行きを欠く印象。HVが採用するボタン式ギアセレクターは好みが分かれそうだ。筆者は車内を明るくしたいタイプなので、EX・Masterpiece専用装備の大型サンルーフは重宝した。開放感があり、きれいな山の空気で車内を換気すると非常に気持ちがいい。

 RAV4にはスポーティーさがあった。フォレスターは220mmの対地クリアランスや低重心のボクサーエンジン、全方位の視界の良さがもたらす運転のしやすさが好印象だった。CR-Vは「がっしり」という第一印象をそのままに、ゆったり重厚な走りが持ち味だと感じた。広大なキャビンと快適な肉厚シートは心にゆとりをもたらす。尖った個性はないかもしれないが、広範囲に「基本」をしっかりと作りこんでおり、常に「最高レベルの普通」を感じさせる堂々とした走りっぷりには、パッセンジャーを安心感で包み込む頼もしさがある。これといった欠点は見当たらないのだ。基本の部分をしっかりと作る-。クルマに限らずとても大事なことだ。HVより90kgも軽いガソリンモデルはどんな走りを見せるのだろうか…。そんな興味も沸いた試乗だった。

 ちなみに今回の取材では、いつも以上に水分補給を意識しながらドライブした。というのも、ホンダ広報部から同社が手掛けるミネラルウォーター「ホンダ・ドライブウォーター」をお歳暮代わりに頂いていたからだ(そして今回、ようやく封を開けるタイミングがやってきた)。実は冬の車内はエアコンなどの影響で乾燥しやすく、気づかないうちに体の水分が失われる「かくれ脱水」を引き起こすことがあるという。脱水症状になると集中力の低下や疲労を感じやすくなるそうで、それを防ぐためにも1時間ごとに200mlの水分補給が有効なのだという。このドリンクは「かくれ脱水」の存在を伝えて、皆さんの移動をもっと快適にすることを目的に生まれたそうだ。皆さんも「運転+ドリンク」を意識してみてはいかがだろうか。

【乗るログ】(※旧「試乗インプレ」)は、編集部のクルマ好き記者たちが国内外の注目車種を試乗する連載コラムです。更新は原則隔週土曜日。アーカイブはこちら

主なスペック(HYBRID EX・Masterpiece)

全長×全幅×全高:4605×1855×1690mm

ホイールベース:2660mm

車両重量:1700kg

エンジン:水冷直列4気筒

総排気量:2L

最高出力:107kW(145ps)/6200rpm

最大トルク:175Nm(17.8kgm)/4000rpm

モーター:H4/交流同期電動機

最高出力:135kW(184ps)/5000-6000rpm

最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0-2000rpm

トランスミッション:電気式無段変速機

駆動方式:4WD

タイヤサイズ:235/60R18

定員:5名(一部ガソリンモデルは7名)

燃料タンク容量:57L

燃料消費率(WLTCモード):20.2km/L

ステアリング:右

車両本体価格:約436万円

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