本格的な下落基調に転じる可能性も
先週のユーロドルは、後半に下押しが強まり、1ユーロ=1.1米ドルに迫る水準まで下落しています。
OANDAのオープンポジションを見ると、買いポジションの比率が59%まで増加する中、その多くが含み損を抱えており、下押しが続くと、これらのポジションの損切りの売り注文が増え、さらなる下押しに注意が必要な状況と考えられます。
また、テクニカル分析では、安値を結んだトレンドラインを割り込む動きとなっており、本格的な下落基調に転じる可能性も浮上しており、今週も上値の重い推移が続く可能性に注意が必要となりそうです。
値動きが収縮、均衡がいずれに崩れるか
先週のポンドドルは前半こそ底堅い推移となったものの、終盤には失速し、方向感の鈍い動きとなり、終わってみれば値動きが収縮するような動きが続きました。
OANDAのオープンポジションを見ると、値動きが収縮するような動きが続いていることもあり、現在の価格を中心に直近の価格レンジで構築されたポジションが多くなっています。
このため、直近の価格レンジを上下のいずれかに抜けるような動きとなると、売買のいずれかのポジションの損切り注文が増え、価格の動きを勢いづかせる可能性が考えられそうです。
〈OANDAのオーダーブック〉
オープンポジションはここに注目
相場を動かす要因の一つは損切り注文といっても過言ではありません。
これ以上損失を増やしたくないトレーダーは保有しているポジションの反対売買を行い、損失を確定させ、市場から退出します。
例えば、価格が下落する局面では、買いポジションの保有者が苦しくなり、損切り注文(決済の売り注文)が出やすくなり、下落圧力が強まる要因となります。
損切り注文は価格の向かう方向と同じ方向へ力が加わる注文となるため、損切り注文が多くでる場面では、短期間に相場が大きく動きやすくなります。
オープンポジションを見ると、どの水準に含み損を抱えたポジションが多いかを視覚的にチェックすることができ、次にどちらに動いた方が、価格の動きが大きくなりそうか(損切り注文が多く出そうか)を予想することができます。
オープンオーダーはここに注目
前述の通り、損切り注文が増えると、一方向への力が強まるため、価格の動きが勢いづくことがあります。
オープンオーダーを見ると、どの水準にどの程度の注文(オーダー)が入っているかを視覚的に素早くチェックすることができます。
損切り注文が多く入っている水準に到達すると、価格が短期的にでも勢いづくことがあるため、注意が必要です。
世界中のトレーダーの相場分析のサマリー?
トレーダーが損切り注文を入れる水準は、通常は、チャートで相場分析を行なった上で、「この水準を超えてしまったら、相場の流れが逆方向に向かう」と考えた水準に入れます。
OANDAのオープンオーダーは、世界中のトレーダーが相場分析を行った結果のサマリーと言っても過言ではありません。
これを見れば、世界中のトレーダーがどの水準に注目し、相場の転換点となると考えたかを簡単にチェックできます。
※逆指値注文:現在の水準よりも不利な水準を指定して行う注文。通常、損切り注文はこの逆指値注文を使います。
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- 第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
- 一般社団法人 金融先物取引業協会 加入番号1571号
【オーダーブックで読み解く外為市場】はOANDA FXラボ編集部が投資判断の参考として外国為替市場の動向を読み解く連載コラムです。更新は原則毎週火曜日。アーカイブはこちら