ヘルスケア

新型肺炎、子供なぜ少ない? 「感染しにくいメカニズム」「見過ごしの可能性」

 常に臨戦態勢

 一方、「子供たちは一定の確率で感染を起こしているが、他の感染症と見分けがつかずに見過ごされている可能性もある」とみるのは、小児科医で公衆衛生学が専門の高橋謙造・帝京大大学院教授だ。

 一般に、ウイルスに感染すると人間の体内で抗体が作られ、次に同じウイルスが体内に侵入した際の抵抗力となる。これが「免疫」と呼ばれる防御機構だ。ほとんどの人は幼少期に「水疱瘡(みずぼうそう)」や「おたふくかぜ」などのウイルスに感染することで免疫の記憶を体に刻み込んでいく。

 これに対し、子供はあらゆるウイルスに初めてさらされることになり、感染症にかかりやすい。「子供は普段からさまざまなウイルスにさらされ、常時『臨戦態勢』にある。免疫のスイッチの入り方が大人よりも早く、軽症で済むケースが多いのかもしれない」と分析する。

 ただ高橋教授は、新型の感染拡大の裏で、風邪の原因の一つで比較的重症化しやすいアデノウイルス感染症やインフルエンザなどが流行している地域があるとも指摘。「少しの発熱程度で感染を疑い、やみくもに医療機関に連れて行く方が健康へのリスクが高い」と冷静な対応を呼び掛ける。

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