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コロナ封じ込め、北海道と大阪で効果顕著 愛知・兵庫は予断許さず

 イベント自粛や学校の臨時休校など、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための取り組みは効果があったのか。19日に開かれた政府の専門家会議では、その評価が示された。北海道や大阪では新規感染者の数に目に見える効果が表れた一方、愛知や兵庫では介護施設や病院などで新たな感染者集団(クラスター)が生まれ、予断を許さない状況が続く。各地の現状は自粛の解除か、継続かの判断に影響を与えそうだ。

 成果を強調

 「医療崩壊を起こすような急激な患者の増加は起きていない。恐れていた状況に至らずに済んでいる」。北海道の鈴木直道知事は18日、独自に出していた緊急事態宣言を19日で終了することを明らかにし、その成果を強調した。

 住宅設備の展示会がクラスターになるなど感染拡大への緊迫感が急速に高まった北海道では、鈴木知事が2月28日に緊急事態を宣言し、週末の外出自粛などを求めてきた。その結果、新規感染者は27日の15人をピークに減少傾向が続き、今月17日にはゼロになった。一方で、札幌市のライブバーが新たにクラスターに認定されており、この三連休も外出自粛を継続する。

 計83人の感染者を出し、全国最大規模のクラスターとなったのが、大阪市のライブハウス4店舗。換気の悪い密閉空間で、参加者が密集し、近距離で発声が行われたという感染拡大の条件を全て満たし、感染者は16都道府県にわたり、感染者の家族や同僚にも感染がつながった。ただ、大阪府は19日、感染が12日以降確認されていないとして「終息」宣言を出した。

 府は当初からライブハウスの具体名を公表し、参加者に名乗り出てもらうように呼びかけた。府の窓口に今月15日までに364件の相談が寄せられたほか、153人が検査を受け、48人の感染が判明した。吉村洋文知事は19日、「新たなクラスターが生まれないように徹底的に検査し、制圧できた」と胸を張った。

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