(4)明るい未来を予測する
「コロナウイルスの感染拡大が深刻ですが、いつかは必ず収束します。『アフターコロナ』に、自分は何がしたいのか、どう生きていきたいのか、小さな頃に抱いた夢や希望はなんであったのか、改めて思い出してみるのもいいでしょう」
「悲観的になりすぎず、明るい未来を予測することも『コロナうつ』を予防し、乗り越える秘訣となります。世の中全体が悲観的になっている状況だからこそ、個人の夢や希望を持つことが、それに巻き込まれないためのポイントとなります」
(5)感謝の気持ちをもつ
「コロナへの不安を述べる精神科の患者さんの中で、ごく少数ですが、非常に安定した心理状態を維持している方もいます。彼らの共通点は感謝の気持ちを外来で話していることです。『先生もこんな状況なのに診察してくれてありがとう』『先生が頑張るなら私も頑張るよ』『先生もコロナにならないように気をつけて』『また来月会えるのを楽しみにしているよ』。健常者に比べて、気分が不安定になるリスクが高いにもかかわらず、みな一様に元気なのです」
「精神的に安定しているから気持ちに余裕が生まれ、感謝の言葉を話す。もしくは感謝の気持ちを伝えることで気持ちに余裕が生まれる。おそらく両方の作用があるとみています」
以上が、鹿目医師のアドバイスである。
コロナ鬱を避けるため毎日言うべき「5文字」
コロナウイルスの脅威が世界を震撼させる中、誰もが不安な気持ちであることは間違いない。しかし、つらい状況だからこそ、見えてくるものもある。こんな状況だからこそ、「当たり前」が「ありがたい」のだ。
家族がいるから自分がいる、両親がいるから自分がいる、作ってくれる人がいるから物がある、物を売ってくれる人がいるから買うことができる、そんな「当たり前」にもう一度目を向け「ありがとう」と言ってみる。意外とこういうシンプルなことが、「コロナうつ」を防止する鍵なのではないだろうか。
鳥居 りんこ(とりい・りんこ)
エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー
執筆、講演活動を軸に悩める母たちを応援している。著作としては「偏差値30からの中学受験シリーズ」(学研)、「ノープロブレム 答えのない子育て」(学研)、「主婦が仕事を探すということ」(東洋経済新報社 共著)などがある。最新刊は「鳥居りんこの親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ」(ダイヤモンド社)。ブログは「湘南オバちゃんクラブ」「Facebook 鳥居りんこ」。
(エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー 鳥居 りんこ)