こうした部屋に設置する装置だけではなく、身体に着用する腕時計型のものも数年前より登場している。腕時計型の利点は、家の中だけでなく外出時の行動も把握できる点と、脈拍や移動距離、歩数、睡眠の質など、健康状態に関わるデータも取得できる点だ。一方でカメラとは異なり映像データは取得しないので、プライバシーも守られる。
スマートウォッチ市場で圧倒的なシェアを持つアップルのアップルウォッチは、シリーズ4以降、転倒検出機能を搭載している。これは着用者が転倒して身体に大きな衝撃を受け、そのまま1分間動かないでいると、アップルウォッチが緊急通報サービスに連絡する機能だ。高齢者には転倒事故が多いが、万一周囲に誰もいない状況で転倒、動けなくなっても、アップルウォッチが通報してくれる。またシリーズ4以降は、心房細動などの心臓の問題を事前に警告する心電図機能も搭載している(残念ながら現時点では、この機能は日本では利用できない)。
確実に増え続ける高齢者の一人暮らしを見守る技術は、今後さらに進化し、多様化することは間違いなさそうだ。(岡真由美/5時から作家塾(R))