ヘルスケア

治療の切り札ECMO 装着患者の3分の2が回復も準備は足りているのか

 ただ、ECMOを全て新型コロナ患者に回すことはできない。これまで国内の使用者の9割は心不全など循環器系の患者。調査時点でも約160台が使用中で、今後も一定台数は新型コロナ以外の患者が使うことになる。さらに機械の不調に備えたバックアップが求められ、竹田代表は「最大で使えるのは500~700台程度」と推測する。

 一方、大阪府医療対策課が今月中旬に府内約500病院で調査したところ、ECMOは約160台確保できていることが分かった。同課は「緊急で新たな用意が必要な状況ではないが、予断は許さない」とする。

 もっとも、深刻なのは台数よりも人材だ。ECMOの装着や運用には習熟した技術を持つ医師や臨床工学技士が必要だが、絶対数が少ない上、新型コロナの患者が入院している病院には重症の呼吸不全患者の治療経験が少ない施設もある。それらを勘案すると、同時に使えるECMOの台数は実数以上に絞られる。竹田代表は「今後は病院間で機材や人材の配置を検討する必要が出てくるのではないか」と指摘している。

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