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逆境の「無観客」が追い風に 地方競馬アフター5が好調

 全国のトレンドに

 日本でナイター競馬が初めて開催されたのは昭和61年7月。売り上げ減に苦しんでいた大井競馬場(東京都品川区)が、土日の開催で注目度も高い中央競馬との差別化を図るため、平日に仕事を終えた後でも足を運びやすいように始めたのがきっかけだった。

 その後、地方競馬の馬券も日本中央競馬会(JRA)のインターネット投票システムで購入可能になり、昨年は地方競馬の売り上げの4分の3を電話・ネット投票が占めた。全国どこからでも時間を気にせず馬券を購入できるようになったことが、薄暮・ナイター開催が増える大きな要因となっている。

 佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市)は昨年、場内にナイター用の照明を設置し、今年4月から最終レースの発走を1時間遅らせて午後7時10分にした。前年比で約2割売り上げが伸びており、今後はさらに遅い時間帯のレースも行う計画だ。担当者は「ネット投票なら、遅い時間のレースでも買ってもらえる」と話す。

 照明設備がない浦和競馬場(さいたま市南区)も、日が長くなる夏場はレース時間を遅らせる予定。施設が老朽化していた名古屋競馬場(名古屋市港区)は令和4年4月に愛知県弥富市へ移転し、ナイター用照明付きの新競馬場をオープンさせる。NARの担当者は「売り上げアップが見込める薄暮競馬やナイター競馬は、地方競馬のトレンドになりつつある」としている。

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