スマホを車の鍵として使えるということは、具体的には何ができるようになるのだろうか。車のドアロック解除はもちろん、エンジンの始動、シートの調整、ラジオ番組の選曲、そのほか空調の温度設定なども、スマホから遠隔で行うことが可能だ。こうした操作の一部は、スマホの専用アプリを使ってすでに一部の車では行うことができるので、それほど驚きではないかもしれない。
カー・コネクティビティ・コンソーシアムは、すでに次の規格である「デジタルキー3.0」の策定に向けて動き出している。次規格はBluetooth LEと超広帯域(UWB)の両方に対応するため、スマホを車のドアに近づけなくても(つまりポケットやバッグの中にいれたままでも)、ロックを解錠できるようになる。
スマホを車のデジタル鍵として使用する上で、最も重要なのがセキュリティだろう。特に誰かと共有する場合、盗難の危険性が高くなる。利便性の向上と同時にセキュリティの堅牢化が、今後の課題となる。(岡真由美/5時から作家塾(R))