プロもうなる京大スパイスカレーの味 秘伝のレシピに食品会社も興味津々
まず、石崎さんたち先輩から代々伝わる秘伝のレシピを引き継ぎ、その調理法をマスターし、さらに独自で趣向を凝らしたオリジナルレシピの開発を行っていく。
「スパイスカレーの魅力は、豊富なスパイス、具材なども含め、その調理方法に制限がないということ。アイデア次第で、新しいオリジナルメニューを次々と自由に作っていけるんです」と2人は言う。
大手食品会社も注目
今から10年前、2010年、京大カレー部は発足した。
以来、その本格的なスパイスカレー作りは話題を呼び、全国のイベントやお祭りの会場などで、引っ張りだこの人気に。全国の有名スパイスカレー店などと一緒に店舗を構える中、会場では、常に長い行列ができる“ブランド店”として成長していく。
今ではそのブランド力、認知度は全国へ広がり、昨年秋に京大で開催された大学祭では、4日間で計3000食を完売したという。
「僕たちが入学した一昨年は約2000食でした。年々、人気が高まっていることを実感します。ですが、その分、さらにカレー部を発展させていくために大きな責任も感じています」
3年生となった2人は、現在、1、2年生の後輩たちを育成する指導者的立場にある。しかし、新型コロナウイルスの影響で、今も大学の講義はリモート学習中。「今年の新入生たちとは、まだ一緒に部活ができない状態なんです」と打ち明ける。
また、これまで出店し続けてきた全国のイベントや祭りも中止や延期が相次いでいる。
だが、そんな状況でも、新作のスパイスカレーを発表し続ける京大カレー部の“新作の味”を楽しみにしているファンは年々、増えている。
スパイスカレーのファンたちだけではない。京大カレー部のもとには、大手食品会社や有名スパイスカレー店などからも共同メニューの開発を持ちかけられたり、アイデアを求められたりする機会も増えているという。
部員が集まってのスパイスカレー作りは現在、休止の状態。だが、「大丈夫です。時間がある分、部員はそれぞれ自分の家や部屋で、新作のオリジナルレシピを黙々と研究中ですから。今後、開催されるイベントなどで、次々と新作を発表していきたい」と、カレー部の更なる躍進を2人は力強く誓った。