12薬局では、人体用の薬剤を約550種類、動物用を約330種類、合計900種類近くの薬剤を常時在庫。使用頻度が少ない希少薬も備えている。調剤時には、薬を分包袋に服用ごとにまとめる「1包化」も行っており、誤飲や服用のし忘れを防げるように工夫をしている。
「専門の薬剤師が厳重にチェックしますので、調剤ミスが減りますし、より効果の高い治療が可能になると自負しています。今年は新型コロナウイルスの影響で動物病院内での三密があり、感染リスクも高まっています。少しでも滞在時間を減らすことが予防になると思いますが、12薬局を利用すれば、薬剤を処方する時間がかからないので、ペットや飼い主さんの感染リスクを減らすことができると思います」
より良い関係を築いていける社会を
この12薬局、現在は関東圏で事業を展開しているが、今年の秋には関西への進出を予定。近い将来には北海道、九州、中部圏にも出店して、全国の動物病院との連携を構想している。
昨年、国会では「愛玩動物看護師法」が成立した。これは動物病院の看護師を国家資格化する法律であり、動物病院への期待はさらに高まることが予想される。
「飼主様と動物医療従事者の方々のご負担を軽減し、より良くスムーズな動物医療を実施するために、当社のサービスがお役にたてればと考えています。当社が目指すのは、大切なペットたちと飼い主様がより良い関係を築いていける社会です。動物の健やかな生活をサポートする事業を展開していきたいと考えています」(吉田由紀子/5時から作家塾(R))