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コロナ禍で「より強い結束」 東京2020公式アートポスター販売
来年夏の東京2020パラリンピックまでちょうど1年前にあたる24日、東京2020組織委員会は、東京五輪・パラリンピックの公式アートポスター全20作品を基にした公式ライセンス商品の販売をスタートした。
アートポスターは漫画家の荒木飛呂彦さんや浦沢直樹さん、画家の山口晃さん、公式エンブレムを手掛けた美術家の野老(ところ)朝雄さんら、国内外のクリエーターが手掛けた。この日は公式ライセンス商品の第1弾として、ポスターや複製原画に加えてトートバッグやTシャツ、クリアファイルなど全129アイテムを発表。組織委員会によると、公式アートポスターの販売は過去の五輪でも行われてきたが、それを基にこれほど多様なライセンス商品を展開するのは初の試みという。
まずは東京2020オフィシャルショップの新宿西口店(東京都新宿区)やオンラインショップ、銀座蔦屋(つたや)書店(同中央区)などで販売を開始し、順次全国展開する予定。
この日、銀座蔦屋書店の特設スペースに来場した野老さんは、アートポスターについて「いろんな方が『希望』を描いている。これらは“コロナ前”に描かれたものだけど、今では読み取り方もガラッと変わるはず」と指摘。つながり、和(輪)を成すことをコンセプトにした自作も「より強い結束、ソリダリティ(連帯)を表しているように感じる。コロナ禍で人はなかなか動けないけど、これらのモノ(商品)が力強いメッセージを伝える一つの手段になれば」と語った。