グローバルリーダーの育て方

子供の動画視聴時間は悩みどころ ドラゴン家の「デジタル」ルールをご紹介

龍芳乃
龍芳乃

コロナでSociety5.0に現実味?

 コロナの影響で様々な事をリモートでできるよう、世界全体が試行錯誤してきた2020年。ちょっと前までは、政府が提唱する「Society 5.0(ソサエティ5.0)」が、どこかSFの世界で起こることで、はるか遠い未来のことかと感じていました。Society5.0は、情報が溢れている現在(Society 4.0)の課題に対してIoTやAIなどの最新テクノロジーを活用し、経済発展と社会的課題の解決を両立する社会ということです。この数カ月を経て、世の中がぐっとデジタルサービスやテクノロジーに対して、抵抗がなくなった実感があります。

 皆さんはいかがでしょうか? 以前に比べて「デジタル」に触れる・使う機会は増えましたか? 緊急事態宣言発令中に仕事がリモートになった企業も多く、大人の生活は変わりましたね。

 お子さんの生活はどれくらい変わりましたか? 公立学校が全授業をオンラインで…とまではいきませんが、例えば通っていた塾の授業がZOOMで行われたり、図書館に行けないためデジタルブックを愛用したり、様々な形で生活における「デジタル」の割合が高くなったのではないでしょうか。

適切な使用時間は? 保護者に共通する心配事

 生活の一部になりつつある、デジタルな世界。新型コロナウイルスのワクチンが開発され、アフターコロナと呼べる時が来たとしても、おそらく完全に以前の生活には戻らず、良い変化は生活の一部として定着するのかもしれません。

 私の運営するインターナショナルスクールの保護者や友人から、子供に関して、よく受ける質問があります。

  • テレビはどれくらい見せていいの?
  • タブレットやスマホの適切な使用時間は?
  • パソコンの適切な使用時間は?

 というものです。テレビや各デバイスの画面を見ている時間へのアドバイスを求められることが多いのです。

 結論から申し上げると、子供の年齢によっても異なりますが、

  • 「否定せず、支配されず、良い距離感で愛し楽しみましょう!」

 と私は考えています。

「使う側」になるためのルールづくり

 国としてもSociety5.0を目指すようなこれからの時代、まったくテクノロジーと関わらずに生きていくことはできません。共存する必要があると考えています。しかし、テクノロジーに「使われる側」ではなくて、「使う側」になる意識を持って、上手に付き合う方法をそれぞれが見つけましょう。

 各家庭の環境は違いますね。テレビのあるご家庭、ないご家庭。スマホを持っている家庭、タブレットを持っている家庭、パソコンを持っている家庭など…。デジタルとの付き合い方は人、家庭それぞれです。マイルール、ファミリールールを家族で話し合ってみましょう!

 我が家が実践するファミリールールをご覧になり、少しでも参考になれば幸いです。私の姓が「龍=ドラゴン」なので、「ドラゴン家」としてご紹介させていただきます。

ドラゴン家のルール《1》子供は夕食後に動画タイムが許される

 家庭内でダラダラとテレビを流したり、好きなだけゲームをさせることは、子供の年齢にもよりますがおすすめしません。ゲームも、ダラダラではなく没頭できれば、学べることがたくさんあると思います(一概に「無駄」と言えないところが、ルールを決める上でも、親としてストップをかけるにも、見極めが難しいですよね。) そこで! 我がドラゴン家では、子供にテレビとゲームを許している時間があります。平日の夜のご飯の時間に訪れる、15分間です。

 ドラゴン家では夕食はみんな一緒に食べ始めますが、息子2人がだいたい先に食べ終わります。息子が食べ残さずしっかり食べたら、学校の支度などやるべきことを終えたら、大人が食事をする15分間のみ、動画を見ていいことにしています。この時間は、息子が好きな番組(多くの場合、ヒーローもの)を自分で選んでいます。息子にとっては、毎日楽しみにしているパラダイスの15分間です。15分間だけ許すのはなぜか?

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