ヘルスケア
医療事故遺族「外部の指摘受け入れを」 調査制度5年
院内調査で検証した外部委員は「急変時の対応がスムーズではなかった」「何度も命を救える機会があったが、そのいずれのタイミングにおいても適切な対応がとられなかった」と問題視した。長女は「第三者が客観的に見てくれた」と評価。一方、病院の説明会では主治医が外部委員の指摘を最後まで認めなかったとし「病院側もどこがいけなかったのか言わない。保身しか感じなかった」と憤る。
遺族は昨年9月、病院側が解決金3800万円を支払うことなどで訴訟外で和解したが、不信感は消えない。長女は「失敗は明らかなのに、医療用語だらけの報告書は疑問点ばかりだった」とし、「専門的な手術内容の是非が焦点になる他の医療事故では、遺族が泣き寝入りせざるを得ないのではないか」と語った。
日本大歯学部付属歯科病院は産経新聞の取材に対し「個別の事案に関しては患者のプライバシーもあり、回答は差し控える」とした上で「検証結果は機構や東京都にも報告している。二度と同様の事故を起こしてはならないとの決意を新たにし、誠心誠意取り組んでいく」とコメントした。