夫婦間に認識のズレ…報われない夫たち
突然ですが、皆さんのご家庭では、夫婦間で家事担当の割合はどれくらいでしょうか?
大和ハウス工業の「20代から40代の共働き夫婦の“家事”に関する意識調査」(2017年)によると、夫は「3:7」で家事をやっているという認識なのに対して、妻は「1:9」と感じているという結果だそうです。
ここはひとつ、年末の大掃除で、妻や子どもに「お父さん頑張っているね!」と思わせたいところ。今回は、家事研究家である筆者が、やるからには「家族に褒められやすい家事」3つをご紹介致します。
1.「修理、取り換え」という家事
まず取り掛かってもらいたいのが、今困っていることを解決する家事です。見た目の変化が大きいので、家族に「やってくれてありがとう!」と認識される率も高くなりますね。
具体的には
・破れた障子の張り替え
・切れた電球の取り換え
・故障した家電の修理
などです。
すでにご自身で認識している個所はもちろんのこと、家族に「どこか修理が必要な個所ってある?」とヒアリングしてから取り掛かると「ありがとう!」と感謝されやすいですね。
このとき、こだわり過ぎて時間を忘れて没頭してしまわないように注意しましょう。家族が求める以上にこだわってしまうと、家事ではなく「趣味」だと思われることも。事前に目標時間を決めてから取り掛かるとよいですね。
2.「子どもの寝かしつけ」という家事
お子さんとのコミュニケーションを積極的に図ろうと努力しているお父さんは多いようです。同じく大和ハウス工業の意識調査結果によると「夫が妻よりも多いと感じている作業」のTOP3が、
1. 子どもの食事を手伝う
2. 子どもの送り迎えをする
3. 子どもの学校への準備、勉強を見る
となっています。
3人の子どもがいる我が家の経験から申し上げますと、上記3つは確かにお父さんに手伝ってもらえると嬉しい家事です。
ここにもうひとつ、ぜひ追加してもらいたいのが「子どもの寝かしつけ」です。
子どもの寝かしつけ時間帯はお母さんにとって一日の中で最も忙しい時間です。夕食の後片付けもしなければならないし、自身のメンテナンスやお風呂にも入りたい。明日の準備もありますよね。そんな中、いつになったら寝るのかが日によって違う「子どもの寝かしつけ」は非常にストレスなのです。
子どもの寝かしつけなんて簡単! と思っているなら大間違い。大人が「早く寝てくれないかな」と思っているうちはなかなか寝てくれないものです。逆に大人がウトウトし出すと子どもも寝るという不思議な時間。そこから寝落ちせずに起き上がるのも一苦労です。
また、妻が子どもを寝かしつけているときに、普段何気なく発していたドアを閉める音や歩く音、家電を使う音に子どもが過敏に反応して起きてしまうことも知るはず。それらを体感することで、自身の反省として生かしてもらえるといいな、と思います。