「節約」より「投資」より、大事なこととは
投資をすれば必ずお金が増える、というわけではありません。しかし、目を向けることでお金の知識が増え、家計の選択肢が増えるのは確かです。制度や手段について調べ、自分が取れるリスクや、投資にまわしてもよい範囲などを考えれば、自然と家計全体の見直しにもつながります。
たとえ、最終的に投資を行わなくても、身についた「お金のリテラシー」は、決してムダになりません。なぜなら、知識が増えれば、自分の古い情報や思い込みを訂正していけるからです。
怪しい儲け話や詐欺などから、身を守る武器になるのはもちろん、総合的にみて、損をしないですむお金の使い方を選択していけます。
「正しい」と思っているものこそ、情報のアップデートを
- 「銀行がすすめている金融商品なら安心だ」
- 「病気になったら困るから、老後こそ医療保険が必要」
- 「投資はリスクがあるし、儲けても税金を取られるから、預金がいいに決まっている」
こうした「思い込み」は、意外と多くありますが、少し知識がつけば、裏側にあるリスクにも気づけるはずです。
今回、貯まる人は、貯まらない人と比べて、家計を見直す際は「投資」を重視する傾向が見られました。ただ、このデータが示すのは、「投資をすること」ではなく、「視野を広げること」ではないか。それがお金を貯める力につながっているのではないか、と感じます。
年齢を重ねるほど、「思い込み」は強くなり、なかなかアップデートできなくなります。資産を守るためにも、新しい知識を取り入れる手間を惜しまないようにしたいものです。
- ※1 2020年7月実施。対象者は全国20歳~64歳の男女900人。インターネットリサーチ。調査企画・データ提供:株式会社カクワーズ
- ※2 調査時の「貯蓄額」の定義:最近1年間に収入から貯蓄した世帯ごとの貯蓄額。預貯金のほか、積立投資、貯蓄型保険などへの積立額など含む(株などの資産は含まない)。同居でも親や兄弟の貯蓄額は含まないものとする
【新時代のマネー戦略】は、FPなどのお金プロが、変化の激しい時代の家計防衛術や資産形成を提案する連載コラムです。毎月第2・第4金曜日に掲載します。アーカイブはこちら